2016年10月3日

保存療法

 理学療法としては、股関節疾患の患者様は股関節周囲筋が低下し、歩行時に肩を揺らしながら歩く跛行(はこう)、関節可動域制限や歩く姿勢(歩容)の悪化が認められます。そのままにしていると、股関節だけでなく、腰や膝といった隣接関節に障害を引き起こすことになります。

 そこでまず、リハビリテーションとして、股関節周囲筋の筋力トレーニングやストレッチを行い、なるべく歩容が改善できるように、理学療法士、作業療法士と連携をとり、リハビリテーションを行います。自宅でも筋力トレーニングはできますので、可能な範囲で行っていただくように指導いたします。また、近くにプールがあれば、水中歩行を積極的に行っていただきます。水中歩行は、水中ですと浮力が働き、股関節にかかる負担が減り、水の抵抗により、効率よく体力増進、筋力増強が図れます。
当院では、知識と経験豊富なリハビリスタッフが多数いますのでリハビリ通院されている患者様も多くいらしゃいます。
 また、股関節装具も効果がありますので、装具装着に適応がある患者様には装着していただいております。

riha