2016年9月12日

痛みの少ない手術・リハビリテーションの提供

 痛みの少ない手術患者さんは一大決心をして手術にのぞむわけですから、手術後のストレスは最小限に抑えたいと考えています。

麻酔は全身麻酔で行いますが、術後数日間の痛み対策として、背中に管を入れて麻酔薬を注入する硬膜外麻酔を行います。手術前に抗血小板薬を内服している人や、ステロイド剤などを服用して感染の危険性が高くなっている人は、手術の前後で薬を中止しますが、硬膜外麻酔は行わず、点滴注射による痛みのコントロールを行います。いずれも、痛みがあるときに、患者さん自身が適切な量の薬を注入できる装置を使用します。

手術後の動作 また、ベッドで安静にしていることで生じる腰や背中の痛みは、起き上がらないと解消されないため、安静期間はなるべく設けないほうが良いと考えています。手術当日からベッドを起こすことはもちろん、体を横にして寝ることもできますし、腰が痛い人はベッドの端に腰かけたり、ふらつきがなければ歩行器で立ち上がったりということを積極的にサポートしています。